御嶽山の今の時期(5〜6月)は、三ノ池の融解現象(ドラゴンアイ現象)を目指してに多くの登山者が訪れるようになります。
三ノ池に対して述べたいことは山ほどあり、これまでもしつこく書いてきました。今回は、三ノ池へ下りる正規の登山道を、図解中心にて残雪時期(5,6月)と無雪期(7-10月)を比較しながら紹介したいと思います。
特別なことは書いていません。三ノ池の登山道を知ってる方にとっては、当たり前のことだと思いますので、飛ばし読みしていただいて構いません笑
〜繰り返し伝えたいこと〜
先に結論を申しますと、
五の池小屋方向から三ノ池へ下りる際は、雪渓を下りるのはやめましょう。
矢印で示している正しい登山道を歩きましょう。
三ノ池は龍神さまが祀られている神社です。
三ノ池の東側はお鉢になっていて、池を約半周ぐるっと歩くことができます。
南側には鳥居と祠が建っており、そこが三ノ池の正面です。
つまり、表参道を通って三ノ池神社へお詣りするということが大事です。
北西側(五の池側)からのアングル
最初に、三ノ池の北西側からのアングルです。
残雪期
まずは残雪期である5月、三ノ池が「ドラゴンアイ」と呼ばれる時期の図説です。

三ノ池を目指してくる多くの登山者は、岐阜県側の小坂口登山道を上ってくると思われます。小坂口から登ってくると、最初のピークが飛騨頂上であり、五の池小屋もあります。そして、目の前に三ノ池がひろがるというご褒美です。
ここで注意したいことは、
「目の前の三ノ池へ下りれるように見える雪渓部分は登山道ではない」ということです。
三ノ池の雪渓は正規の登山道ではありません。
残雪期、またドラゴンアイ現象の時期は特に注意しましょう。
比較:残雪期と無雪期(開山時期)

写真のように、雪が完全に溶けてしまうと登山道がないことは分かると思います。三ノ池の正しい下り口は 鳥居と祠が建つ南側(写真右側)になります。

写真の正面の矢印が引いてある位置に登山道があります。三ノ池は火口でもあるので、お鉢になっており外周を回ることができます。
ではその外周を回りながら方角を変えて進んでいきましょう。
北東側(四の池との境)からのアングル
次に北東側、最も人気のアングルだと思います。飛騨頂上や五の池小屋から東へ進み、三ノ池のお鉢巡りをするルート上になります。北側には三ノ池、南側には四ノ池という贅沢な場所です。
残雪期

目の前の雪渓は登山道ではありませんが、これまでもたびたび登山者が足を踏み入れてしまっているのが散見されています。同じアングルで使われた「御嶽山国定公園」ポスターにも、雪渓に立ちってしまっている登山者が写り込んでいました。
三ノ池へ下りる正しい登山道は、水色の線で表したお鉢を回るルートか、黄色の線で表した摩利支天トラバースになります。しかし摩利支天トラバースは、滑落の危険がある道ですので、残雪時期でもお勧めはしていません。遠回りになりますが、お鉢ルートを利用していただきたいです。
無雪期(開山時期)

開山時期の7月だと、摩利支天トラバース道は通行できますが、黄色い線の部分は無雪期でも滑落のおそれがあるため十分注意が必要です。
この時期は登山道を外れて三ノ池へ下りる登山者は散見されません。雪渓があった場所が登山道ではないこともよく分かります。
東側(三ノ池お鉢)のアングル
続いて、三ノ池のお鉢へ入った東側からのアングルです。登山者も分散して、割と静かに歩ける場所かと思います。
残雪期(ドラゴンアイ時期)

写真には、雪渓を下りている登山者が写ってしまっていますが、入ってはいけない場所です。このブログを読んでくださった方には決してマネしてほしくないです。
比較:残雪期と無雪期(開山時期)

この位置に来ると、摩利支天トラバースや、三ノ池のほとりがよく見えます。ちょうど対面の位置に、五の池小屋や例の雪渓が確認できますね。

南側(三ノ池乗越から)のアングル
次に、三ノ池からは少し離れますが、南側からのアングルです。
残雪期(ドラゴンアイ時期)

場所は【三ノ池乗越】と書きましたが、いわゆる白竜避難小屋あたりから見た構図です。御嶽山を黒沢口や王滝口から登ってきて三ノ池を目指すと、まずこの位置から三ノ池を拝むことになるでしょう。
比較:残雪期と無雪期(開山時期)

写真は、昨年の6月と7月の比較です。6月中旬でも雪は残っていて、わずかに残った池の氷にも登山者が「ドラゴンアイ見れた」と喜んでいました。
しかし、雪渓には入らないでほしいです。
一人が雪渓を歩いてしまうと足跡が残り、それを見た登山者は「あ、道がある」「行ってもいいんだ」「他にも入ってる人がいる」と間違った捉え方をしてしまい、負の連鎖です。

西側(摩利支天トラバース)のアングル
一周してきたということで、最後に西側からのアングルです。摩利支天乗越から下りてきた登山道と摩利支天トラバースの合流地点あたりです。
残雪期(ドラゴンアイ時期)

三ノ池のお鉢部分がよく分かりますね。いい登山道ですよ!
比較:残雪期と無雪期(開山時期)


おわりに
さて、ここまで読んでいただきありがとうございます。しつこく同じような話にお付き合いいただき感謝します。
これまで読んでくださっている方には伝わっているかと思いますが、正直なところ私は三ノ池をドラゴンアイと呼ぶのを反対している人間です。すみません。私の中では、三ノ池は「ドラゴンアイ」という観光目当てな場所ではなく、龍神が祀られている神秘的で厳かな池であり霊場であり神社なんです。
今回の記事の目的は、「三ノ池に下りる正しいルートを理解する」ということでした。
国定公園となった御嶽山を、登山者のみなさんで大切に守っていきましょう。登山道の保護、植生の保護、そして三ノ池の保護にご協力お願いします。
摩利支天乗越を巻くトラバース道(黄色表示)は、滑落の危険がある道となっております。
通行可否や安全判断は、当日の現地状況を必ずご自身で確認してください。

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