御嶽教へ行ってみよう!

御嶽山の紹介

御嶽山の八丁ダルミに建つモニュメント【まごころの塔】は、御嶽教が建てたものであると前回お話ししました。

まごころの塔とは?
続【まごころの塔】完全比較&解読

御嶽教の木曽本宮

御嶽教おんたけきょう】は、木曽町三岳(黒沢)や王滝村にある御嶽神社里宮と違って、明治以降になって設立された比較的新しい神社です。

神仏分離令によってバラバラになった御嶽講をまとめるために作られました。国の法律に基づいて認められた、御嶽大神を祀る正式な神社なんです。

今回は、これまで何度か登場している【御嶽教おんたけきょう】へ実際に行ってみましょう!

道の駅「木曽福島」から見える?!

まずは、道の駅「木曽福島」へ行きます!

「木曽の御嶽山が見える道の駅」として、知られた場所です。

御嶽山の南側、王滝頂上おうたきちょうじょう剣ヶ峰けんがみねがよく見えています。いつも見えるわけじゃないので、見えたらラッキー!

御嶽山が見えましたか?
さすれば、この「御嶽山木曽本宮おんたけさんきそほんぐう」にご注目です!

「何?あそこに何かある!」
「なんだあの立派な建物?」と思うことでしょう。

立派ですよね!私も初めて見た時はびっくりしましたし、何か特別な神殿のように感じました。

あちらは『御嶽山木曽本宮おんたけさんきそほんぐう』と言って、【御嶽教おんたけきょう】の建物です。
案内板が出ています。

御嶽山木曽本宮おんたけさんきそほんぐう』のご案内
正面の木曽川対岸に地理風水ちりふうすい 四神相応しじんそうおう 山紫水明さんしすいめいの聖地に千木ちぎたか宮柱太敷みやばしらふとしき神殿は、
古来より霊験れいげんあらたかな信仰として代々継承されてまいりました御嶽山おんたけさん信仰しんこう別格べっかく総本山そうほんざん御嶽山木曽本宮おんたけさんきそほんぐうです。
日々の御守護への感謝、御嶽登拝祈願おんたけとうはいきがん、下山報養、講中安全こうちゅうあんぜん、家内安全、交通安全、病気平癒びょうきへいゆ商売繁盛しょうばいはんじょう初宮詣はつみやもうで七五三詣しちごさんもうで、受験合格、恋愛成就、厄除開運やくよけかいうん等の所、成就祈願じょうじゅきがん、また木曽へ御来曽ごらいその想い出に是非お立ち寄り御参拝下さい。
心からお待ち申し上げております。
木曽町福島和合4412-11 TEL (0264)22-2400
神人和合の苑 御嶽山木曽本宮

少し取っ付きにくい文章で、「神人和合の苑」とか書いてあると、怪しく思う方もいると思いますが、誰でも入れて参拝できます。

くだけて言ってしまえば、
ただの普通の神社です!(いい意味で!)

御嶽山木曽本宮へ

御嶽教おんたけきょう】の本拠地は、実は二ヶ所あるんですが、紹介している方を【木曽本宮きそほんぐう】といいます。もう一つは奈良県にあって、【大和本宮やまとほんぐう】と呼ばれています。

木曽本宮

御嶽山について - 御嶽教大本庁【御嶽山大和本宮】厄除け、七五三、お宮参り、安産など各種ご祈祷
説明文が入ります

入り口

鳥居下の、砂利じゃり部分まで車で入ることができます。

私は社寺へ参拝する場合は参道を歩きたいので、外の駐車場に停めます。

着いたー!

いつもと逆で、道の駅「木曽福島」がよく見えます!

教紋「蔓三つ葵」とは

御嶽教の教紋きょうもんは、「つる三つあおい」と言って、これは【丸江元講まるえもとこう】という御嶽講の講紋こうもんと同じです。【丸江元講まるえもとこう】の講祖こうそが、御嶽教の設立に大きく貢献したことが由来です。

社殿の様子

立派な社殿です!

社務所も神社によくある感じです。

中にも入れます。

とてもきれいでした!

祀られているのは、御嶽大神おんたけおおかみです。詳しくは御嶽大神(おおかみ)大解説①をご覧ください。

御神火祭(ごじんかさい)

毎年8月8日に【御嶽教おんたけきょう】は、大御神火祭だいごじんかさいという行事を行っています。場所はこの木曽本宮と、田の原の遥拝所です。

全国から信者が集い、百万本もの護摩木ごまきを積み重ね、祈願してき上げています。さぞかし迫力があることでしょう。

御嶽教大御神火祭場

昭和29年〜昭和54年の間、御嶽山の八丁はっちょうタルミにおいて、雲上御神火祭うんじょうごじんかさいが行われていました。これは前回も少し紹介しましたが、御嶽教の九代管長であった渡辺照吉わたなべてるきちさんが着任していた頃に始められた一大行事でした。

昭和54年(1979年)の御嶽山噴火災害以来、山頂(雲上)では行わなくなり、今では山麓田の原と、この木曽本宮で行われています。私もまだ写真でしか大御神火祭だいごじんかさいを見たことはありませんが、相当の迫力だと思います。

大御神火祭だいごじんかさいは、もちろん一般公開されており、滝行たきぎょうや、護摩焚ごまたきも体験できるみたいです。私も来年こそは行ってみたいと思っています。

奥の院?大岩権現はどこ?

ところで、道の駅「木曽福島」から御嶽教を見ながら、いつも気になる場所がありました。
左上に、赤い鳥居と大岩が祀られています。奥の院でしょうか?

拡大したら、かなり大きい!行ってみたい!
そこで社務所で聞いてみました。

「あの、上に大岩が祀られてますけど、あそこって奥の院か何かですか?行けるんですか?行き方がわからなくて、、、」

大岩権現おおいわごんげんですね。はい行けますよ。」
親切に教えていただけました!

入口を教えてもらいました!

左の道をへ入っていきます。

大岩権現おおいわごんげんがありました!

おーこれです!斜面になってるので気をつけて近づきます。

大きい〜!

祀られているのは、

天地てんち磐座いわくら 大岩権現おおいわごんげん
まさ哉吾かあ勝勝かつかち速日はやひあまのおし穂耳ほみみのみこと(ホミミ)
八意やごころ思金神おもいかねのかみ(オモイカネ)

長いですね笑
通称 ホミミ(穂耳)のミコトと、オモイカネ(思金)のカミのことで、この大岩は、「あま岩戸伝説いわとでんせつ」の岩戸の一部とされているようです。

ホミミは瓊瓊杵尊ににぎのみこと(天孫ニニギ)の父で、つまり天照大神あまてらすおおみかみから産まれた神さまです。
オモイカネは「あま岩戸伝説いわとでんせつ」の知恵者で知られる神さまです。

古来より日本人は、大きな岩を見ると必ずと言って良いほど「あま岩戸伝説いわとでんせつ」と関連づけていると思いました。
天照大神あまてらすおおみかみが岩隠れした伝説は日本各地に存在しますが、この木曽にもあって驚きでした。

大岩から見た道の駅

大岩権現おおいわごんげんからは、道の駅「木曽福島」がよく見えました!

道の駅から見えた大岩

気になった方は、(勇気を出して笑)ぜひ御嶽教を訪ねてみて下さいね!

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