御嶽山は5/20(火)午前11時の気象庁発表により、噴火警戒レベル1へ引き下げられました。
それってつまり、、、どうなった??という説明です。
レベル1でもご注意!
以前、御嶽山へ行ける?行けない?解説③でも解説しましたが、御嶽山は噴火警戒レベル1でも普段は閉鎖されてる登山道などがあります。
つまり、レベル1へ下がったからといって、御嶽山のどこでも入って登れるわけではありません。
「え?だって、レベル1って『活火山であることに留意』でしょ?」
「規制されるのはレベル2からじゃないの?」
と少し混乱するかもしれません。
災害対策基本法による規制
これは災害対策基本法によるものです。規制されている区域内への立ち入りは、法令違反で罰則等があるので注意してください。
以下に、現在の規制場所について説明します。
王滝口登山道
御嶽山王滝口登山道は令和7年5月21日現在、遥拝所で規制を行っています。(登山道入口から約600m地点)遥拝所~山頂へは通行できません。規制区域内へ許可なく立ち入った場合は、刑罰法令に触れますのでおやめ下さい。
王滝村ホームページより
王滝口登山道の登山口は田の原というところにあり、御嶽山ビジターセンターやまテラスや、三笠山などがあります。現在は、書いてある通り、登山口から約600mまでしか進めません。田の原湿原や、大黒さまが祀られていたりしますが、遥拝所の地点でロープ等張られています。

王滝口登山道から御嶽山へ登ることはできませんので、ご注意ください。
黒沢口登山道
火口から概ね500m以内(黒沢十字路〜剣ヶ峰)は、災害対策基本法第63条第1項に基づく警戒区域を設定して、立入を禁止しています。規制ロープを越えて区域内に立ち入った場合、災害対策基本法により罰せられます。
木曽町ホームページより

黒沢十字路というのは、山頂の剣ヶ峰へ向かう手前にある分岐点になります。9合目の石室山荘や覚明堂よりも上部にあります。黒沢十字路から剣ヶ峰へ続く登山道は立ち入り禁止ということになります。

残雪の影響で、黒沢十字路の位置は不明瞭な可能性がありますし、実際の現地の規制状況は確認できていません。登山する際は地図で場所を確認の上、誤って侵入することのないよう、お願いいたします。
緩和期間にご注目!
以前も解説しましたが、これらの規制には緩和期間が設けられています。私たちが剣ヶ峰や王滝口登山道を利用できたのは、この緩和期間があったおかげです。
田の原遥拝所から剣ヶ峰間、二ノ池トラバースルートの入山規制緩和は、
王滝村ホームページより
令和7年7月1日(火)午前6時~令和7年10月中旬の予定です。
※登山道の状況により、予定を変更する場合がありますので、直近の情報をご確認ください。
今年は7月1日(火)午前6時~から入山できるようです。
残雪や登山道の状況によりますので、正確な情報は、町村などへ直接問い合わせをお願いいたします。(昨年は場所によって緩和期間がバラバラでした)
おわりに
今年に入って早々に起こった噴火警戒レベル2への引き上げは、改めて噴火警戒レベルと町村の対応を観察できたので、学びとなりました。

レベル引き下げを待ちかまえていた登山者たち、
小屋開け作業を始める小屋主たち、
問い合わせに対応する町村の方たち、
これからまた忙しくなると思います。
今年もまた安全登山を心がけて、
お山に迎えてもらえるようにしましょう。
そしてお山でお会いしましょう!
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