摩利支天山の山頂はどこだった?

御嶽山の紹介

御嶽山の山頂の一つ、【摩利支天山まりしてんやま】の場所はどこだったでしょう?

なぜ過去形?そんなことは地図を見れば分かることですが、今回は写真多めで【摩利支天山まりしてんやま】の紹介をさせてください!

「どこが山頂ですか?」

小屋で働いていた時にちょいちょい質問されました。
「【摩利支天山まりしてんやま】の山頂ってどこですか?」

その質問は分からなくもないです。上の写真を見てください。

摩利支天山まりしてんやま】自体は外輪山がいりんざんとしてわかりやすい形なんですが、山頂(一番高い場所)は見ただけではわかりづらいんです。これはきっと、昔の行者たちも同じように思っていたはずです!

正解は写真の一番左端の高い所が、【摩利支天山まりしてんやま】2959mの山頂にあたります。
でも何となく右端の方に目が向いてしまいませんか?
右端は、摩利支天山展望台という場所です。そしてそのすぐ右下が摩利支天まりしてん乗越のっこしであり、向こう側へ越えると五の池小屋へつながっています。

展望台が元山頂?!

あくまで私の推測ですが、おそらく昔はこの展望台の位置が【摩利支天山まりしてんやま】の山頂だったんだと思います。

遠目に見てもここの方が高く見えますし、ピーク感あります。

祠跡ほこらあとがあります。御神酒おみきが添えられていることもありました。

ここの広さなら遥拝や勤行もできそうです。

計測技術が進んで、山頂の位置が今の位置へ変わったんじゃないでしょうか?技術の進歩によって山頂の位置が変わるというのは、他の山でも見られます。

また、摩利支天まりしてん像が乗越のっこしに立っているのも頷けます。(摩利支天って何の神さま??

足元には壊れた祠跡がありました。摩利支天にはのちに御嶽山三十八座の一つとして【士祖権現しそごんげん】=【日本武尊ヤマトタケルノミコト】が習合されています。ここが大事な場所であったんだと分かります。

一番人が通る場所ですからね。展望台や、【摩利支天山まりしてんやま】をスルーする登山者が多くても、この摩利支天まりしてん乗越のっこしを通る登山者は多いです。見守ってくれている存在です。

乗越をその名の通り乗り越えると、五の池の方へ下ります。

摩利支天山への行き方

次は実際に、摩利支天山の山頂へ行ってみましょう!

乗越まで上がると、摩利支天山は左方向へ看板が出ています。

すると写真のように、展望台と【摩利支天山まりしてんやま】頂上へ分かれます。左の【摩利支天山まりしてんやま】へ向かいます。ここから20分ほど、トラバース道を歩きます。展望台からは繋がってないので注意してください。

高度は変わりませんが、狭いので落石や踏み外し、離合に注意してください。

摩利支天山まりしてんやま】頂上へ到着です。良い眺めですが、山頂は大変狭く、あまり長居はできない場所です。ここから奥へは進めませんので注意してください。

摩利支天山まりしてんやま2959mは、個人的に山頂としてはあまりオススメしませんが、高山植物と景色を楽しみながら歩くのは楽しいので、余裕があれば往復して見てくださいね!

では引き返しましょう!

展望台がおすすめです!

個人的におすすめなのはやはり展望台です。

展望台へは、乗越から矢印に従って上に進むとすぐの位置です。

眺めもよく、割と広くて休憩できます。

ここで迎えた朝は最高でしたよ!

ここでホルンを演奏したこともありましたが、最高に気持ちよかったのを覚えています。

剣ヶ峰からニノ池、山小屋が見渡せて、眼下にはさい河原かわらが広がっています。奥には継母岳ままははだけそびえており、かっこいいです。

全体の位置関係が伝わったでしょうか?

ピークハンターは摩利支天山の山頂を目指したいとは思いますが、ぜひ展望台へも上がってください!乗越のっこしからすぐの位置です。

そして、「うん、多分こっちが山頂だった」と共感していただけると嬉しいです。

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