御嶽山三十八史跡巡りの王滝口霊場紹介、今回は「第十三番 金剛童子」です。
王滝口霊場の紹介は、
王滝口第十六番 王滝口頂上本社
王滝口第十四番 中央不動と、
頂上から下がりながら紹介しています。
金剛童子おさらい
今回の【金剛童子】は、黒沢口霊場にも同じ名前の場所があり、
黒沢口第十四番 金剛童子でも紹介しています。
おさらいですが、
御嶽山における【金剛童子】は伊弉諾尊をさしています。日本の国産みの男神「イザナギ」の略称が一般的かもしれませんね。

金剛童子(王滝)の場所
「王滝口第十三番 金剛童子」は王滝口登山道の8合目に位置しています。コースタイムは田の原登山口から登って約1時間15分、中央不動から下って約30分となっております。

だいたい王滝口登山道の中間地点でしょうか?

見下ろして見えるのは三笠山です。



「王滝口第十三番 金剛童子」の石柱はお堂の真下にあります。
朱印帳記載文
金剛童子は御嶽山座王権現三十八座の一座で伊弉諾尊を祭神とする。周囲には、蔵王権現、意波羅天、摩利支天、日之権現、弘法大師、指徳大神が祀られている。
朱印帳 御嶽山三十八史跡巡り より
これより上を「山中」と言って、御嶽山の神々が鎮座する特別な場所と神聖視された。登拝する者は、新しい草鞋に履き替え、服装を整えたとされ、ここを下馬という。
これより上では用便は紙の上でしなければいけないという禁制があった。
前半部分は、高砂講の回でも説明ましたが、【弘法大師】【指徳大神】像は分かりませんでした。また行った際に探しておきます。

和邇御嶽山著書の「木曽御嶽山案内記 神鳥の声」には、この像も金剛童子だという説明がありました。
後半部分の記述は、黒沢口第十四番 金剛童子と同じでしたね。
御嶽山では金剛童子を、神域への入るための改めの場所にしていたことが分かります。
違うのは女人結界の場所です。黒沢口では、金剛童子の場所がそのまま女人結界になっていましたよね?次回紹介しますが、王滝口登山道では、女人結界がここより下部の大江権現という場所になっています。
付近のいろいろ
朱印帳にもあるように、この場所には金剛童子の他にもいろいろ祀られています。
高砂講の銅像
先回、江戸の高砂講について取り上げた際、王滝口登山道に建つ3つの銅像を紹介したのを覚えてるでしょうか?詳しくはこちら初代・普寛講の痕跡①高砂講をごらんください。

摩利支天尊
少し上の位置には摩利支天尊も祀られています。


摩利支天についてはこちら摩利支天って何の神さま??をご覧ください。

位置関係はこのようになっています。
石室避難小屋
そしてさらに少し上がると避難小屋もあります。少々ややこしいことに、王滝口には8合目と9合目に同じ名前の石室避難小屋があります。

駐車場からの望遠だとこのように見えました。

石室や避難小屋については、下記の記事もご覧いただけると嬉しいです。
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