初期のころに、霊神碑とは何か?お墓との違いは?!について解説しました。
しかし、今読むとやや文章がカタいと思いました。すみません。
書き直そうかとも思いましたが、すでにたくさんの方に読まれていますし、そのまま残して新たに分かりやすい記事を書くことにしました。
「れいじん」って何?
木曽や御嶽山を訪ねて、まずびっくりするのがおびただしい石碑の数じゃないでしょうか?!
道路脇、登山道にズラリズラリと並ぶたくさんの石碑。
これらは霊神碑と言います。

霊神碑は行者さんの「魂のお墓」のようなものです。

御嶽山は霊山なので、たくさんの講社があり、行者さんや信者さんが修行として登拝に訪れます。御嶽講についてはこちら。
講社に属する功績のあった行者さんたちは、亡くなったあと「霊神さま」として祀られ「霊神碑」が建てられるんです。
イメージですが、「有名学校の偉大な校長先生の銅像が建てられる」と似てるかもしれません。

霊神碑には、行者さんひとりひとりの魂が込められています。
「お墓」との違いは?
霊神碑と通常のお墓との違いは、
①お骨が入っていない
②概ね1基につき1人の割合で建てられている
ということです。
おそらくですが、霊神の方々は、出生地などに納骨されたお墓が存在するはずです。
そして通常のお墓は、『〇〇家の墓』というように、先祖代々の方々が一緒に納骨されていますよね。これを累代墓というそうです。
霊神碑は、夫婦らしき連名のものが存在したり、高名な方の霊神碑はいくつも存在したりしますが、概ね一基につきひとり分の魂が込められています。
お墓は家族の数だけ、霊神碑は行者の数だけ建っていると考えてみてください。
稲荷神社や八幡神社など同じ名前の神社がいくつも存在するように、神格や魂はいくつにも分霊できて(勧請という)、しかも効果は変わらないそうなんです。
(なんて便利!)
霊神碑のやくわり
次に霊神碑の意味ですが、
「たとえどんな場所で死んでも、魂は御嶽山へ還る」という普寛行者の思想に基づいています。
亡くなった行者さんに対して「御嶽山へ還れますように」という願いや、生前の行い(修行)に対する敬意が込められているのが霊神碑と言えます。
そして先程話したように、
霊神碑は1基に1人の割合で独立して建っているので、
「残されたご家族やお弟子さんたちが霊神碑にお詣りした際、故人と直接向かい会える」ということが重要なポイントとなります。

御嶽山では、御座という儀式が行われ、霊神さまを下ろしてきて対話したり、託宣(神託、お告げ)をいただくことが今でも行われています。
御嶽山の行者は、御嶽山に生き、御嶽山へ還るんだそうです。
御座については過去の記事を参照ください。
御嶽山の御座、そこで見たもとのは?強力取材②
御嶽山の強力、倉本豊さんに同行密着!2025前編
御嶽山の強力、倉本豊さんに同行密着!2025後編
このように、御嶽山は死後の魂と向き合うということが重要視されている山だと思います。
名前が似ている?
次に、霊神碑に彫られている名前(霊神号)にご注目ください。
みなさん名前が似ていると思いませんか?

これは、講社名や、師匠や親から一文字もらう慣習があるためです。
特に御嶽山を開山した、覚明行者と普寛行者から一文字取った、
「覚◯行者」
「◯明行者」
「普◯行者」
「◯寛行者」という霊神号は非常に多く、似ている名前がとても多いです。
そのため、特定の霊神碑を探す場合は大変です。非常にまぎらわしいのが難点といえます・・・。
霊神碑の数と場所
霊神碑の数は2〜3万基あると言われており、正確な数は分かっていません。それこそ数えきれないほどあります。

(せめて有休と自由を1年間もらえたら、全調査したいという妄想があります!)
御嶽山の山中だけでなく、王滝村や黒沢地区、木曽福島の町中などでも見られます。

高野山の奥の院にも、五輪塔という同じような魂のお墓が集まっていますね。
御嶽山以外でも、同じような魂を祀る文化や霊神信仰はあるかもしれません。
しかし、御嶽山の霊神碑建立と霊神信仰は、御嶽山山麓の広範囲にわたる御嶽山特有の慣習であり、御嶽山を知る上で絶対に外せないポイントとなっています。

霊神碑は御嶽山登山道の道中でも、随所至る所で見ることができます。
ぜひ数えてみてください!笑

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