御嶽山の現在状況をお知らせします。
御嶽山へ登山される方は、事前に情報収集の上お越しください。
剣ヶ峰へは行けません
10月15日(水)の12時、剣ヶ峰は規制が再開されました。
つまり封鎖されています。
警戒区域に定められている火口500m圏内は、噴火警戒レベル1であっても規制されています。
夏の間は、登山者のために「緩和」されていたので私たちは御嶽山へ登れていたんです。
登山シーズンが終わったので、剣ヶ峰は再び閉ざされました。
「せっかくわざわざ来たのに、剣ヶ峰行けないのか」
「えー登山道閉まってる?!」
という残念な思いをする登山者が少しでも減ることを願って書いています。
【現在行けない場所】
・剣ヶ峰
・王滝頂上
・八丁ダルミ
【現在通れない道】
・王滝口登山道(田の原−王滝頂上−剣ヶ峰)
・ニノ池トラバース(王滝頂上−黒沢十字路)
・三ノ池トラバース(女人堂−三ノ池)
そして、山小屋の営業は全て終了しています。
トイレも使用できません
避難小屋は3ヶ所ほどありますが、宿泊用ではありません。
以下に写真付きで詳しく解説します。
現在行けない場所
・剣ヶ峰
・王滝頂上
・八丁ダルミ
剣ヶ峰
まず、一番重要なことですが、

最高峰の剣ヶ峰へは行けません。



剣ヶ峰というのは、御嶽山の最高峰3067m地点で、御嶽神社の奥社でもあります。
黒沢十字路
黒沢十字路までは、通行できます。
ロープと看板が掛かってますので、越えないようにしてください。

これより先、剣ヶ峰へは通行できません。

登山道の規制は厳守してください。
立ち入り禁止区域への侵入は、
災害対策基本法により処罰の対象となります。
罰則は、
『10万円以下の罰金または拘留に処する』(災害対策基本法106条2項)』

黒沢口登山道から黒沢十字路までは登れますし、そこからニノ池方向へ抜けることはできます。
王滝頂上
王滝口登山道の十合目である、
王滝頂上へも行けません。




王滝口登山道は、登山口から閉鎖しているのでご注意ください。

八丁ダルミ
王滝頂上の先、八丁ダルミも通行できません。




現在通れない道
・王滝口登山道(田の原−王滝頂上−剣ヶ峰)
・ニノ池トラバース(王滝頂上−黒沢十字路)
・三ノ池トラバース(女人堂−三ノ池)
王滝口登山道
王滝口登山道は、登山口から立ち入り禁止です。

遥拝所までは通行できますが、その先(以下)
- 大江権現
 - 金剛童子
 - 中央不動
 - 王滝頂上
 - 八丁タルミ
 - 剣ヶ峰
 
全て行けません。

ニノ池トラバース
ニノ池トラバースとは、王滝頂上から剣ヶ峰を通らずに黒沢十字路へ抜ける登山道です。
つまり、王滝口と黒沢口を繋ぐ道でもありますが、こちらも封鎖されています。



つまり、王滝側へは一切入れません。
三ノ池トラバース
通称三ノ池トラバースと呼ばれる「三ノ池道」も現在閉鎖しています。

黒沢口登山道の8合目女人堂から、三ノ池へ抜けることができる登山道です。

三ノ池トラバースは、通行できたら便利な登山道ですが、沢筋を越えるポイントが数ヶ所あり、増水時や荒天時は危険な道です。

女人堂によっていつも整備管理されていますが、開通時期は例年8月〜10月のわずかな期間で、現在は閉鎖されています。鎖やロープ、表示も撤去しているようです。

残念な現状
ロープウェイが運行しているためか、
剣ヶ峰へ行けないと知らずに登る登山者が散見されます。
知らずに登ったあげく、
黒沢十字路の規制を見て、
「え?通れないの?」
「ここまで来て、すぐそこなのに?」
あげく規制ロープを越えてしまうという登山者。。。
ライブカメラに映っていたり、実際に遭遇したり、あげくSNSの投稿により発覚する場合もあります。こちらとしては、そんな登山者を見たくないし、投稿を見つけることもしたくありません。
通報や注意もできることならしたくありません。
また、ロープウェイのチケット購入時やロープウェイ乗車時に
「剣ヶ峰へは行けないので気をつけてくださいね」と
一言あるだけで効果あると思いましたが、なかなか徹底は難しいようです。

しかし、しっかり注意書きはされています。
ロープウェイの運行は11月9日まで。
未然に防ぎたい
誰だって、遠方から何時間も運転してきたあげく、登山道を3時間近く登ったのに、目的地を目の前にしてたどり着けないという、悲惨な状況には同情します。
未然に防ぎたい
情報を知らない登山者をなくしたい。
そのため、いろんな場所で書き込んでいます。
これまで、テントや避難小屋泊の禁止、ペット入山自粛なども、未然に防ぎたい思いで一生懸命書いてきました。
御嶽山は、やや情報が少ない山だと感じています。自治体や観光局と、もっと協力して、情報を知らない登山者や、ギリギリで破ってしまう登山者を無くす努力を今後もしていきたいと思います。
私たちは法律のもとに、
御嶽山へ登らせてもらっています。
火山として、
災害対策基本法により閉鎖しているところを、
夏季の登山者のために「規制を緩和」して登れるように自治体が調整してくれています。
高山として、
山小屋や登山道、登山口が充実しています。
霊山として、
覚明行者が命をかけて、一般人が登れるようにしてくれた山です。
法律的にも、精神的にも、
御山へ登らせてもらっている
という意識を忘れないようにしましょう。

写真提供:島尻由美子 氏
  
  
  
  
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