前回-山丸三②-の通り、【山丸三】は宇宙や大日如来を表していることから、
弘法大師 空海が開いた真言密教の影響を非常に強く受けていると感じました。
このことは、黒沢口を開いた覚明行者を辿ってもわかります。覚明行者(1718-1786)が御嶽山開山の託宣を受けたのも、四国八十八ヶ所の巡礼中でした。
何より覚明行者が立ち往生した地である二ノ池の畔が、
【覚明入定之地】
とされてるのも納得がいきます。
【入定】とは、
真言密教からきた言葉であり、「生きたまま永遠の瞑想に入る」ことを意味します。
弘法大師 空海が最初に入定したのが始まりとされており、即身仏などにも影響が出ています。
弘法大師 空海が入定している地が、高野山 奥の院です。
弘法大師 空海が高野山で永遠の瞑想に入っているのと同じように、
覚明行者も、御嶽山の開放を望み(当時は一般登拝が禁じられていたため)、
今もなお人々の平和を願って座禅を組まれているという解釈のもとに
【覚明入定之地】とされているのだと思います。
登山道の途中にも、弘法大師の像がありますし、私がスタッフとして働いていた小屋前のお地蔵さまの中にも弘法大師らしき像が置かれています。
弘法大師 空海も、御嶽山に登拝していたと考えられています。
このように【山丸三】と【御嶽山】と【真言密教】は深く関わり合っていると思いました!
神仏習合も色濃く残っている御嶽山。
ますます懐深いです!!
勉強しがいありますね!