前回の「黒沢口第十五番 覚明堂」に引き続き、今回も相互に関係する「黒沢口第十六番 ニ之池 覚明入定之地」紹介します。
2014年の噴火以来、ニノ池は灰と化していますが、昔は豊な水を蓄えていたようです。

朱印帳の記載文
二の池は頂上付近にある五火口湖の一つで、水のある火口湖としては日本最高所(2905m)あり、湖畔には真夏でも解けない万年雪雪渓がある。
朱印帳 御嶽山三十八史跡巡り より
覚明行者は、黒沢口登山道を開山した翌年の天明六年(1786)に、二の池付近で立ち往生して入定された。その遺徳を偲び石像が祀られている。
五行思想に基づく赤色赤帝龍王大権現が祀られている。(後略)

この朱印帳ページには、以前紹介した【建国姫龍神】(ニノ池に佇む建国姫龍神とは?!)の写真が掲載されているため、またずいぶんとややこしいと思いました。
おかげでニノ池山荘の正面に立つ【建国姫龍神】像を、【覚明行者】を偲んだ像だと勘違いしている方が多いのではないかと思っています。“赤色赤帝龍王大権現”と彫られたの石碑も、【建国姫龍神】の横に建っているため、私はここが【覚明入定之地】だと勘違いして、しばらく石碑を探していました。

五行思想や“赤色赤帝龍王大権現”についてはまたの機会に紹介します。
実際の石碑の位置は?
最終的に、ニノ池山荘の支配人さんに場所を教えていただきました!ありがとうございました!

前回紹介した【覚明堂】より登り、黒沢十字路という分岐があります。

その分岐を右に進みニノ池方向へ進むと、写真のようにニノ池と山荘が見えます。黒沢十字路から少し下る途中に、実際の入定跡地があります。

この場所です。

ここもたくさんの霊神碑があって一見見逃しがちなんですが、「黒沢口第十六番 ニ之池 覚明入定之地」の石碑を確認しました。


覚明入定の地
破損している石碑も多く、分かりづらいんですがおそらく中心に立っている石像が【覚明行者】だと思われます。前回も話した【覚明行者】のトレードマークである頭陀袋(ずだぶくろ)と五鈷鈴を所持しています。残念ながら頭陀袋の紋が、【覚明講紋】ではなく【山丸三】ですが、多分間違い無いかと思われます。

この地で、【覚明行者】は【入定】したと伝わっています。(入定ってどういう意味??)
一般登山の開放のため、登山道の整備をしている最中でした。今私たちが不自由なく歩いている登山道も、当然のことながら当時は存在せず、いかに不便であったかと思います。
志半ばで倒れた【覚明行者】ですが、「入定」と表現されているおかげか、今では【覚明霊神】となって御嶽山を見守ってくださっているのだと感じることができます。
【覚明堂】と【覚明入定之地】を通る際には、【覚明行者】を偲んで手を合わせましょう。
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