今回は、前に紹介した継母岳と継子岳の由来〜阿古多丸伝説〜での重要人物、白河少将つながりで【白川大神】が祀られている場所を紹介します。
黒沢口第十一番 白川大神
御嶽山三十八史跡巡り 朱印帳 より
御嶽山の縁起にかかる京都の公家白河宿衛少将重頼をお祀りする御嶽山座王権現三十八座の一座である。
白河少将の子息阿古多丸は、継母の冷たい仕打ちにあったことから旅に出たものの、木曽山中で病にかかって命を落とし、その亡骸を訪ねあてた姉君と少将も自害するという悲しい伝説が伝えられている。
阿古多丸の忌日とされる六月十三日(新暦七月十九日)が、黒沢口御嶽神社の例祭日となっている。御嶽山の外輪山の継母岳、継子岳はこの伝説に由来する名称である。
ここにも【御嶽縁起】阿古多丸伝説が書かれていましたね!
「黒沢口第十一番 白川大神」は訪ねる難易度は少し高いですが、「黒沢口第十三番 百間滝」ほどではありません。黒沢口である中の湯登山口(六合目)へ向かう車道の途中に、「三笠山登山口」という入り口があります。そこから約30分登るか、中の湯登山口から逆に約15分下るか、といった具合です。「三笠山登山口」から登ると、先に第「黒沢口十二番 三笠山」がありますが、それは別の機会に紹介します。登山道ですが、ここを通る人は滅多にいないので、草木が生い茂っていたり獣と遭遇する確率も高いかもしれません。
ちなみにこの辺りに、実際に「白川」という名前の川があります。御嶽山からの伏流水で、王滝川と合流し木曽川へ続いていきます。この辺りには「白川氷柱群」という場所もあって、冬には崖一体に氷柱が見られます。おそらく白河少将に由来する名前かと思います。地名からも発見が多くありますね。
それにしても阿古多丸の命日が新暦で言う7月19日とは!なんと偶然にも明日ですよ。
(この記事は7/18公開)
阿古多丸が倒れたのは、梅雨の大雨や熱中症も原因かもしれませんね。明日は阿古多丸に手を合わせて過ごしたいと思います。
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