昨年、高崎をランニングした際に見つけた【御嶽大神参道入口】
ずーーーと気になっていました!
GoogleにもYAMAPにも出てこない謎な場所。
あの時は軽く足を踏み入れるには季節がよくなかった。
そう、こういう場所は冬じゃないとね。
(虫と暑さと草問題)
そして登山道というには荒れてそうだし、里山っていう雰囲気じゃない。
道があるかわからないし、全然人歩いてなさそうだし、登山より勇気いる。こう言う道が一番危ない気がする。
そうだ、これは探検だ!
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https://yamap.com/activities/29931250
気がつけば2月で、しかも今年は暖冬!
冬の間に急いで行ってきました!
【探検に絶対いるもの3つ】
①ポール(蜘蛛の巣くずし)
②鈴(熊だけじゃなくて生き物全般に「人間います」アピール)
③マスク(顔にいろいろ当たる不快感軽減)
【道の状態】
しょっぱなの落木バリケードと橋がちょっと難関でしたが🚧
あとはまあまあ通れる道でした🍂
蜘蛛の巣少し🕸️
全く人が通ってないって感じじゃなかった。
一部の御嶽講の人がまだ使ってる気がする🙄
【見つけた石碑🤩】
普寛霊神
三笠山神社
知立神社
大日大聖不動明王(三十六童子、〇〇童子)
蔵王大神
意婆羅山
黒髪山神社
八海山神社
〇〇神社
御嶽大神
【詳細】
参道入り口は道路沿いに突如現れます。
橋を渡ると、一つ目の石碑が現れます。
【普寛霊神】
木曽の御嶽山を、王滝口から開山した偉大な行者の名前です。
二つ目は【三笠山】です。三笠山は、御嶽山の王滝口にある山ですが、元は普寛行者が開山した群馬県の山です。普寛行者が木曽に勧請した山であり、非常に重要な位置付けにある山です。
【知立神社】は愛知県なんですよね。今はまだ関係性がわかりませんが、この石碑を作った御嶽講の方々にとって関係のある場所で、こちらに祀ったのでしょうね。
四つ目は割れていますがおそらく【不動明王】でしょうね。
割れた上部はすぐ下にありました!【大日大聖不動明王】ですね!
御嶽山に祀られている重要な仏さまです!本尊とも言えます。
そして左側には【三十六童子】、不動明王の眷属とされています。
右側は破損して分かりませんでしたが、【〇〇童子】とあります。
おそらく【金剛童子】だと思いますが、わからなくて残念です。
出ました!5つ目は【蔵王大神】です。【蔵王】は修験道のいわばご本尊であり、御嶽山の大元にあたります。珍しく【座王】ではなく【蔵王】という字が使われていますね。
大きな石碑が建つ広場に出ました!
右側は【八海山神社】です。
八海山は新潟の山で、この山も普寛行者が開山したのちに、御嶽山に勧請されました。
左側は破損してわかりません。破片も見つかりませんでした。残念です。
御嶽山では、大抵左右に祀られているのは【三笠山】と【八海山】なので、やはり【三笠山】でしょうか?しかし【三笠山】はすでにありましたからねえ・・・?
広場の左側面には【意婆羅山大神】です。【意婆羅山】は意波羅山とも書かれますが、普寛行者の故郷である秩父の山です。この山も普寛行者が開山した山で、普寛行者にとって最も重要な山とも言えます。
右側面には【黒髪山神社】です。割れてましたが、こちらは破片が残っていてよかったです!
【黒髪山】とは、【榛名山】の代表格である【相馬山】の別名であり、祀られている神さまです。普寛行者の弟子たちや御嶽講の人々が開山した修験の山です。【相馬山】にも御嶽山が祀られているので納得です。
【結論】
この【御嶽大神参道】は、群馬県の御嶽講の方々が作った修行用の御嶽山なんだと伺えます。
たくさんの石碑を確認できて登りながらワクワクしました。
割れてわからなかったものが気になりますね。
【武尊山】がなかったのも気になります。御嶽山と普寛行者を語る上で外せないのが【武尊山】なので、【御嶽大神】の左隣はもしかしたら【武尊山神社】だったかもしれません。
ですが、【八海山】と対になるのは【三笠山】ですからね。
いつか群馬の御嶽講の方にお話が聞けたら良いなあと思います。