五つの池に棲む龍とは?!

木曽の御嶽山の話

御嶽山には五つの池があることはご存知でしょうか?

すでにニノ池の建国姫龍神や、三ノ池については紹介していますが、今回は五つそれぞれにまつられている龍神を紹介します。また今回は石柱に合わせて、各池の表記を「○之池」で統一したいと思います。

五行思想の龍神

「御嶽山頂の五つの池」
大昔、御嶽山頂の一の池に、白龍、黒龍、赤龍、青龍、黄龍の五色の龍が棲んでいた。ところがこの山へ人が時々登ってきて、そのたびに一の池をのぞくので、龍は怒りだし、とうとう池を押し破り、二、三、四、五の池とそれぞれ池を造り、別れて棲むようになったという。

王滝村の昔ばなし 二の巻より

上の写真は、御嶽山のそれぞれの池(または近く)に立っている石柱です。

  • 一之池 (白色)白帝龍王大権現
  • 二之池 (赤色)赤帝龍王大権現
  • 三之池 (青色)青帝龍王大権現
  • 四之池 (黒色)黒帝龍王大権現
  • 五之池 (黄色)黄帝龍王大権現

と彫ってあり、「王滝昔ばなし」の五つの龍の色と一致するので調べてみました!

これは、中国の五行思想ごぎょうしそうに基づくものでした。五行思想ごぎょうしそうにそれぞれ龍神を当てはめて祀ってあるんです。五行思想ごぎょうしそうについて、気になる方は調べてみてください。陰陽五行説いんようごぎょうせつとも言います。かなり面白いですが、ここでは詳しく話すスペースがありませんので、なるべく簡潔に頑張ります。

五行思想とは??

「木・火・土・金・水」(もく・か・ど・こん・すい)と聞いたことはあるでしょうか?

五行思想ごぎょうしそうとは、簡単に言うと、

“宇宙の一切の万物はこれら五つの気(五行)でできており、それぞれが繋がっている”

という考えをする思想です。「木・火・土・金・水もっかどこんすい」にそれぞれ方角や季節、色を当てはめて考えられています。

  • 「木」→青色→東 (春)
  • 「火」→赤色→南 (夏)
  • 「土」→黄色→中央(土用) 
  • 「金」→白色→西 (秋)
  • 「水」→黒色→北 (冬)

「王滝昔ばなし」で謳われていた白龍、黒龍、赤龍、青龍、黄龍の五色の龍は、池の位置する方位で割り振られていました。

方角が決め手!

御嶽山の各池の方角を、五行思想ごぎょうしそうに沿ってまとめますと、

  • 一之池 → 西 → 白色「金」(秋)
  • 二之池 → 南 → 赤色「火」(夏)
  • 三之池 → 東 → 青色「木」(春)
  • 四之池 → 北 → 黒色「水」(冬)
  • 五之池 → 中央→黄色「土」(土用)

見事?一致しました!

あくまで五行思想ごぎょうしそうの方位に池を当てはめて考えられただけ
な気もするので、どの池が重要であるとか、季節や元素についてはそんなに深く考える必要はないと思っています。

次回、一つ一つの池を詳しく紹介します!

参考文献:
「陰陽五行でわかる日本のならわし」(長田なお)
「王滝村の昔ばなし」 二の巻より
「朱印帳 御嶽山三十八史跡巡り」(木曽御嶽神社)

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