お池と五行思想の関係を分析!

御嶽山の紹介

前回の続きです!
今回は五行思想ごぎょうしそうから、御嶽山の五つの池の方角を照らし合わせてみようと思います。

一之池 – 白龍

では一之池から順番に見ていきましょう。

一之池は、水は涸れています。剣ヶ峰から見下ろすもっとも分かりやすい火口です。一之池に祀られているのは「白帝龍王大権現」です。白龍は、五行思想ごぎょうしそうでは「こん」で、方角は「西」です。

確かに、一之池は、五つの池の中でもっとも西に位置しています。

左手前に一之池、中央に二之池、さらに写真では見えませんが、奥に三〜五の池があります。

ニ之池 – 赤龍

二之池は、昔は水をたたえていましたが、2014年の噴火以来、灰の池と化しています。

二之池は、御嶽信仰において重要な場所のため、私も過去記事で何度も紹介しています。
覚明行者の入定にゅうじょうの地(入定ってどういう意味??黒沢口第十六番 ニ之池覚明入定之地)であり、また建国姫龍神けんこくひめりゅうじんニノ池に佇む建国姫龍神とは?!建国姫龍神の石板発掘!?)も祀られているので、またこちらも読んでみてください。

二之池に祀られているのは「赤帝龍王大権現」です。
赤龍(あかりゅう?せきりゅう?)は、五行思想では「」で方角は「南」です。

五つの池の中でもっとも南に位置しているのは実は一之池なのですが、一之池は西を当てはめているためここでは二之池が“南”担当となります。

「赤帝龍王大権現」と、次で紹介する「青帝龍王大権現」は、木曽御嶽本教の霊場入り口(天昇殿)に像が建ってているので、イメージがしやすいですね。また後々紹介します。

三之池 – 青龍

「え?青龍せいりゅう?三之池は白龍はくりゅうじゃないの?!」

と三之池によく行く人は思うかもしれません。はいそれも合ってます。高針心願講の活動&功績!でも紹介しましたが、三之池には白龍王はくりゅうおう初春姫大神はつはるひめおおかみが祀られています。

しかし、ここが御嶽山の複雑なところであり、特徴ですね。

言ってしまえば、
色んな信者さんが色んな神仏をどんどん後付けしていったので、
たくさんの信仰が習合しゅうごうしているんです。

ですので、三之池には白龍王はくりゅうおうさまもいますが青龍せいりゅうさまもいるんです。
五行思想ごぎょうしそうに基づく三之池の信仰は、「青帝龍王大権現」です。青龍せいりゅうは、五行思想ごぎょうしそうでは「もく」、方角は「東」です。

三之池は、御嶽山を代表する池であり、水深も深く、五つの池の中ではもっとも池らしい池と言えます。

四之池 – 黒龍

四之池は、池と名がついてはいるものの、池ではなく湿原です。御嶽山で最も美しい場所かもしれません。四之池の素晴らしさを語っているとキリがないので、また別の機会にします。

しかし、信仰に関してはシンプルで、他に祀られている対象は見当たりません。

五行思想ごぎょうしそうに基づく四之池の信仰は、「黒帝龍王大権現」です。黒龍こくりゅうは、五行思想ごぎょうしそうでは「すい」、方角は「北」です。四之池は、もっとも北に位置しており、信仰や噴火被害からも少し離れた、高山や秘境を感じることができる場所です。

上の写真は7月の四之池です。湿原が煌めいています。

上の写真が、10月の四之池です。紅葉が美しいですね。

この石柱は四之池には建ってません。五の池小屋の横に、五之池の石柱と一緒に並んで倒れています。ちょっと無残です。元は違う場所に建っていたのを、ここに回収したようにも感じます。かつてはどこに建っていたんでしょうね。

五之池 – 黄龍

五之池は、もっとも小さい池です。水も少なく、干上がっている時もあります。

後ろには摩利支天乗越まりしてんのっこしがそびえています。

石柱は、四之池のと同じく、五の池小屋の横に倒れています。

五行思想ごぎょうしそうに基づく五之池の信仰は、「黄帝龍王大権現」です。黄龍(きりゅう?おうりゅう?)は、五行思想では「」、方角は「中央」です。ちなみに象徴する季節も他の四つがそれぞれ「春夏秋冬」ですが、「」は「土用どよう」つまり中間、繋ぎ目を表しています。

五つの池の中心的位置にあります。考え方によっては、「黄龍」ではなく「金龍」ともいうらしいです。なんだか特別感ありますね。

まとめ

前の記事と重複しますが、
各池の方角を五行思想ごぎょうしそうに沿ってまとめますと、

  • 一之池 → 西 → 白色白帝龍王大権現「金」(秋)
  • 二之池 → 南 → 赤色赤帝龍王大権現「火」(夏)
  • 三之池 → 東 → 青色青帝龍王大権現「木」(春)
  • 四之池 → 北 → 黒色黒帝龍王大権現「水」(冬)
  • 五之池 →中央→ 黄色黄帝龍王大権現「土」(土用)

こうなりました。
あくまで五行思想ごぎょうしそうの方位に池を当てはめて考えられただけ
な気がするので、どの池が重要であるとか、季節や元素についてはそんなに深く考える必要はないと思っています。

正直、今回の題材は曖昧あいまいでした。いつも使っている「朱印帳 御嶽山三十八史跡巡り」(木曽御嶽神社)にも五行思想ごぎょうしそうに基づく五つの龍について載っていたんですが、「五行思想ごぎょうしそうについてはウィキペディアを参考にした」と書いてあって、いささか拍子抜けしています。あまり当てにならないので、ここでは取り上げるのを敢えてやめました。資料がそもそもないんでしょうね。
確実なのは、

  • 五本の龍神石柱は現存している
  • 二之池と三之池の龍神像が木曽御嶽本教の霊場入り口にある

以上のことから、この五行思想ごぎょうしそうの龍神信仰は確かに存在しており、おそらく木曽御嶽本教が始めたものかと思います。機会があれば尋ねてみようと思います。

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