選曲と奏法には気をつけてます。
聴いてる人が、自然と一体化できるような「無」をできれば提供したい。
と常々勝手に思ってます。
3000m峰だけど里とのつながりが深くて、独立峰で、山頂部は穏やかな稜線の山。
この山に合う曲、ゆったりとした演奏が合う曲を探しました。
ホルンはそもそも山の楽器です。ホルンの曲はだいたい自然に合います。
クラシックもいくつか試しました。ですが、この御嶽山にはどうも合いませんでした。技術を聴かせる演奏も合いません。クラシックはどうしても技術を披露するように書かれていたり、そもそも技術がないと演奏できなかったりと、山でやるには難易度高いんです。
やはり自然と一体化というと、童謡や、季節の唱歌が多かったです。その他にも綺麗なメロディーだなと思う曲を、色んなジャンルから選んでいました。
ホルン演奏記録Ⅵ
日時:9月29日(水) 夕方
場所:ヘリポート
曲目:浜辺の歌
秋の子
故郷
朧月夜
小屋の先輩が、結構音楽が好きな人で、私の演奏する曲をよく当ててました。
先輩「この間”椰子の実”吹いてたよね!私海の曲が好きなんだ~長野に住んでるからかな?」
私 「海の曲ですか?えーと他に何があったかな、”浜辺の歌”とか?」
先輩「そうー!”浜辺の歌”もすごく好き~!」
私 「”浜辺の歌”かー、、今度吹きますね」
先輩「あと”琵琶湖周航”も大好き!」
びわこしゅうこう?ナンジャラホイ、、、ですぐ調べました。
この大好きな先輩のために、”浜辺の歌”も”琵琶湖周航”も後々演奏しました。
すごく喜んでもらえた(と思う)。
その他にも、
「ホルンの音色、お昼寝にちょうどよかったわ~”里の秋”だったわよね」
「さっきの曲、よく子供と歌ってたよ~懐かしいなあ」
曲名を当ててもらえると、とても嬉しいです。
それこそ「無」になれたと思います。
楽器の音や技術ではなく、音楽そのものを聴いてもらえたという境地なんです。
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