私はこれまで演奏家という仕事をしてきました。拍手が当然のようにもらえる仕事です。
不思議なことですが、ステージや、演奏会という空間の中であれば、拍手は絶対もらえるのです。
演奏が多少うまくいかなくても、とにかく拍手は絶対起こる。
それが礼儀、マナーでもあるからです。
これが、外で勝手に演奏するとなると、全く違う。
拍手どころか、聞くも聞かないも、登山者の自由。そう自由なんです。
だから、演奏会のように、拍手の義務みたいなのはありません。私はこの自由さが好きです。
それでも、拍手をくれる方はいます。その方は、拍手したくて拍手してくれるんです。
こんな嬉しいことはありません。
その拍手は、演奏会でもらえる当然の拍手とは全く違う価値に感じます。
ホルン演奏記録Ⅴ
日時:9月28日(火) 朝、夕方
場所:小屋前 及び ヘリポート
曲目:ほら貝
即興ファンファーレ
椰子の実
もみじ
今日の日はさようなら
赤とんぼ
庭の千草
里の秋
「奇跡の絶景」テーマ曲
この時期、やたらホルン吹く時間もらってたと思います。
どうしてかというと、小屋の女将の采配で小屋の一階の空き部屋に、
ホルン置かせてもらっていました。
今までは、2階の端っこの自室に取りに行ってたんですが、一階の空き部屋というのは厨房の真横です。このお陰で、10分くらいの小休止でも楽器が吹けるようになったんです。
やったーー!というわけでこの日は1日3回も楽器吹いてました。
不思議です。職業演奏家だった時は、休憩というと練習を止めるんですが、小屋では休憩でホルンを吹きに行く。
でもこのおかげで気持ちの切り替えがうまくいきました。楽器を演奏することで、自分のアイデンティティが保たれていると、よくわかりました。
改めて、小屋の女将や先輩に感謝ですね。
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